牟田 陽日
牟田 陽日 MUTA Yoca

私が作品に描いているのは、自然の亡霊のようなものだ。

筆と釉薬を用いて、古典世界に登場する動植物や神秘の生物、あるいは縁起が良いと尊ばれる事物や風景を器に描いていく。

自然と人間文化の翻訳物として信仰されたそれらの図像は、現代において矮小化され、ファンタジーとして生活や娯楽の中で消費されていく。

しかしそれは自然崇拝の成れの果てであると同時に、現代的な死生観や欲求、感情とのハイブリッドだ。

私が作品に描いているのは、自然の亡霊のようなものだ。

筆と釉薬を用いて、古典世界に登場する動植物や神秘の生物、あるいは縁起が良いと尊ばれる事物や風景を器に描いていく。

自然と人間文化の翻訳物として信仰されたそれらの図像は、現代において矮小化され、ファンタジーとして生活や娯楽の中で消費されていく。

しかしそれは自然崇拝の成れの果てであると同時に、現代的な死生観や欲求、感情とのハイブリッドだ。

Artworks

Exhibitions

2024
11.29-12.1
KOGEI Art Fair Kanazawa 2024

KOGEI Art Fair Kanazawa 2024

石川県ハイアットセントリック金沢2-5-6F(受付2F)
国内唯一の工芸に特化したアートフェア 
いま手にいれるべき工芸がここに

KOGEI Art Fair Kanazawaは工芸の新しい美意識や価値観を世界に発信する国内唯一の工芸に特化したアートフェアです。総勢40ギャラリーが集結し気鋭の若手から世界で活躍するアーティストの作品が展示販売されます。

Japan’s only Art Fair dedicated to crafts
Kogei for you, here, and now

KOGEI Art Fair Kanazawa is Japan’s only art fair dedicated to crafts, providing a platform to showcase new kogei(crafts) aesthetics and values to an international audience. 40 galleries will gather in Kanazawa to exhibit the works of both internationally renowned and up-and-coming artists.

2024
11.15-11.20
チーム九谷展 Ⅶ ー吉祥如意ー

チーム九谷展 Ⅶ ー吉祥如意ー

東京都柿傳ギャラリー
元日の大地震から復興途上にあった石川県の能登地方が記録的な豪雨により、またもや甚大な被害に見舞われました。

コロナ禍に続く大地震、そして集中豪雨、度重なる自然災害に対して、我々は如何に無力であるかを思い知らされます。



災害の大きかった珠洲や輪島の作家たちを支援する活動が各地で行われ、チーム九谷の作家たちも何かと多忙を極めていますが、みんなで力を合わせて「第7回 チーム九谷展」を発信していきたいと思っております。

今回のテーマ「吉祥如意」は、福は眼前に在りという意味で、多くの幸運が思いのまま訪れることを願った言葉です。

中国の古陶磁を見ていますと、今年の干支である龍、鳳凰や蝙蝠、鹿や桃など吉祥文が多く描かれています。

今展では、一日も早い復興を願って、十人の作家の思い描くところの「吉祥如意」の作品が出品されます。

2024
11.3-11.5
「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」

「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」

京都府建仁寺 書院
アートがものの姿をとる以上、そこには技法・材料、制作動機としてのコンセプト、そして表現という3つの要素が存在します。
一般的に、工芸は技法・材料を基にし、現代アートはコンセプトを基にしていますが、それらの要素をオリジナルな視点から探求し、バランスよく制作された作品は、高いクオリティをもっています。
最近では、工芸と現代アートが交差し、両方の特徴をもつ優れた作品が多く生まれています。
工芸的なこだわりを持ちつつ、現代アートの表現力やコンセプトを併せもつものです。
この展覧会では、工芸が基点でありながら、ジャンルを超えて制作をしている10人のアーティストを紹介します。

 今回は「うつわ」形という工芸的な美しさをテーマにしています。
この「うつわ」形は、造形芸術の視点から考えると、工芸のみに登場する特徴的な形態と言えます。
それは単なる容器としての機能だけでなく、工芸的な形態の本質的な意味を含んでいます。
例えば、我々は容器を人体の形と関連づけ、口や胴などの名称を与えたり、器に手足を加えて直接人体の表現を行います。
そこには単なる道具としての器を超えて、イメージと表現が加わった「うつわ」形が存在します。
そして、さらに工芸的な特徴を発展させ、「包み」という概念や「装飾」という観点からも今回の展示を構成しています。
自由な工芸表現を通してその本質を問いかける新しい動向を紹介します。

2024
10.16-10.20
縁煌15周年展 -KOGEI TIDE-

縁煌15周年展 -KOGEI TIDE-

石川県金沢21世紀美術館
2009年10月のオープンより沢山の作り手の方々とお客様に支えられ、この度15周年を迎えさせていただくことになりました。
この場をお借りしまして、まずは御礼申し上げます。
この節目にこれまでお世話になって参りました70名を超える作家の方々のお力をお借りし、金沢21世紀美術館にて展覧会を開催いたします。

つきましては、大変お忙しい中かと存じますが、ぜひこの機会にお立ち寄りいただけますと幸いです。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

2024
8.28-9.3
牟田陽日作陶展 「山入り」

牟田陽日作陶展 「山入り」

東京都丸善 日本橋店3階ギャラリー
柳田国男「山の人生」の中のいくつかの話に共鳴しながら、100年後の今を映して想起さ
れた図像を色絵陶磁器に起こしました。
昨年からはじめた黄磁釉磁器や、近年取り組んでいる志野や自然釉の陶肌に九谷上絵を施す「陶磁玉彩手」(とうじぎょくさいで)によって、山や海、人物と自然物を描いています。
人物像は今年からはじめた新しい取り組みです。
是非、ご高覧くださいますようご案内申し上げます。

2024
6.1-6.30
【チャリティ企画・能登地震の被災を乗り越えた作家たちの作品展示】 「九谷焼・陶芸の粋」

【チャリティ企画・能登地震の被災を乗り越えた作家たちの作品展示】 「九谷焼・陶芸の粋」

東京都銀座蔦屋書店
2024 年元旦に発生した能登半島地震は、地域の九谷焼陶芸界にも大きな影響を与えました。
完成間近の作品が割れた作家や、足の踏み場もないほどに多くの作品が損傷した作家も少なく ありませんでした。
しかし、そのような困難を乗り越え、未来に向けて歩みを進める作家たちの 存在を知っていただきたいと考えます。
彼らが生み出した作品を通じて、地域の復興への思いや、 美の繊細さ、そして研ぎ澄まされた技術を感じていただける場を提供するため、本展「九谷焼・ 陶芸の粋」が企画されました。
本展では、現代の陶芸界で活躍する九谷焼作家の作品を中心に 展示販売されます。
吉田幸央氏をはじめ、本展の趣旨に賛同した陶芸作家の今泉今右衛門氏、 酒井博司氏、望月集氏も参加し、作品も展示販売されます。
また、本展はチャリティ企画として実施され、売上の一部が義捐金として、能登地震の被災地への 支援に活用される予定です。
会場では、トークショーなどのイベントも検討されており、作家たちの 想いや技術についてより深く理解していただける機会も提供されます。

2022
12.9-12.11
KOGEI Art Fair Kanazawa

KOGEI Art Fair Kanazawa

石川県ハイアット セントリック 金沢
国内唯一、工芸に特化したアートフェア。
国内外31ギャラリーが集結。

KOGEI Art Fair Kanazawaは、工芸の新しい美意識や価値観を 「KOGEI」として世界に発信する、国内唯一の工芸に特化したアートフェアです。
世界有数の工芸都市・金沢に31ギャラリーが集結し、新進 気鋭の若手から世界で活躍するアーティストの作品が展示販売されます。

The only art fair in Japan that specializes in crafts. 31 galleries from Japan and abroad will exhibit.

KOGEI Art Fair Kanazawa is the only art fair specializing in crafts in Japan, providing a platform to showcase new kogei(crafts) aesthetics and values to an international audience. 31 galleries will gather in the world-leading city of crafts, Kanazawa, to exhibit and sell the works of both internationally renowned and up-and-coming artists.

2022
10.15-12.11
名工選「NEXT九谷 vol.IV」展

名工選「NEXT九谷 vol.IV」展

石川県KAM 能美市九谷焼美術館|五彩館|
360年以上の伝統を受け継ぐ九谷焼は、あらたな創造の時代に入っている。
色の表現、形の表現は、作家個々人の個性の発露であることは、美術工芸に携わる者共通の理解である。
その点、九谷焼が個性創造のあらゆる可能性を内包していることは言をまたない。

古九谷時代の後藤才次郎、再興九谷時代の青木木米、本多貞吉、粟生屋源右衛門、飯田屋八郎右衛門、永楽和全、斎田道開、九谷庄三らはみな九谷焼の創造者であり改革者であった。
彼らの個性を生かしたあらたな九谷焼の創造は時代に求められ、万人に認められて、やがて九谷の伝統となっていった。

明治以降、近代化がすすみ工芸の技術面は向上し販路や展観機会は拡大した。
令和に入った今、あらたな個性創造を時代は求めている。

「NEXT九谷」はそれに応えるべく確実に歩みを進めている。
出展作品からその息吹を感じ取って頂けたら幸いである。

2022
9.16-12.4
ジャンルレス工芸展 Genreless kōgei

ジャンルレス工芸展 Genreless kōgei

石川県国立工芸館
近年、新しい文脈で工芸が評価されています。近代に入り西洋美術の概念が導入され、絵画や彫刻と異なるとみなされた表現が工芸と命名され分離されてから、その分野の作家たちは工芸について自問自答しながら新しい表現を目指して制作を続けてきました。
並行して評論家も工芸の在り方について研究を重ねてきましたが、交通網やインターネットの普及により、これまでの美術や工芸の概念が揺らぎ始めています。実際、最近では美術や工芸といったジャンルにこだわらずに、工芸素材と技術を用いて自身の表現を追求するという姿勢の作家が増えてきました。そして時を同じくして、専門外の評論家が注目し紹介することで、工芸作品の露出が高まっていきました。
本展は、東京国立近代美術館が所蔵する国内外の優れた工芸・デザイン作品を中心に、あえて工芸と括らずに新しい視点でご紹介する展覧会です。器からオブジェまで形状はさまざまですが、鑑賞者はジャンルを気にすることなく、工芸素材とそれを活かす卓越した技術を用いた幅広い表現に触れることができるでしょう。

2022
11.2-11.8
チーム九谷展 Ⅵ ー四季、春夏秋冬ー

チーム九谷展 Ⅵ ー四季、春夏秋冬ー

東京都柿傳(かきでん)ギャラリー
昭和四十三年、ノーベル文学賞を受賞した川端康成は「美しい日本の私」と題して記念講演を行いました。

その中で「『日本美術の特質』の一つとして、『雪月花の時、最も友を思う』という矢代幸雄(美術史家)の詩語に約められる」と言っています。

そして「雪の美しいのを見るに、月の美しいのを見るに、つまり四季折り折りの美に、自分が触れ目覚める時、美にめぐりあう幸いを得た時には、親しい友を切に思われ、このよろこびを共にしたいと願う、つまり、美の感動が人なつかしい思いやりを強く誘い出すのです。(中略)そして日本の茶道も、『雪月花の時、最も友を思ふ』のがその根本の心で、茶会はその『感会』、よい時によい友どちが集うよい会なのであります」と語っています。

美を発見し表現するということは、その感動を誰かと共有したいということであります。

私は、日本人の美も思想も、日本という自然(環境)の産物だと思っています。

その自然を最もよく表しているのが、今展のテーマでもある「四季、春夏秋冬」の風景です。


齋藤まゆさんの《結晶》は、五つの結晶体の間に小さな透かしを入れて光が感じられるよう工夫され、彼女の独自の世界を表現しています。

田村星都さんの《細字古今集和歌梅文鳥摘香爐》は、家伝の九谷毛筆細字技法による香爐作品で、散らし書きの間に細字で和歌を書き込み、梅の絵と鳥の摘みで春を表現しています。

中田博士氏の《真珠光彩壷》は、独特な輝きを放つ真珠光彩の壷で、六つの稜線が緊張感あるフォルムを創り出しています。

中田雅巳氏の《SEN 碗(黒)》と《SEN 碗(黄)》は、素地の上に異なる色の化粧土を塗り、針で線を丁寧に掻き落とした繊細な手法の作品で、口作りの歪みが独特なフォルムを作り出しています。

福永幾夫氏の《色絵細密麒麟鳳凰図水滴》は、青海波をバックに麒麟と鳳凰を九谷の五彩で描いた力作です。小品ですが、九谷の魅力の詰まった楽しい作品です。

見附正康氏の《赤絵細描小紋茶盌》は、超絶技巧と呼ばれる赤絵細描に九谷の和絵具の青を入れたモダンな図柄の茶碗です。

南 繁正氏の《蓮池Ⅰ》は、南グリーンと呼ばれる美しい緑の蓮葉と淡いピンクの蓮華に、可愛い雨蛙の取り合わせがユニークです。

牟田陽日さんの《青釉白象謳夏図》は、釈迦が生まれる際、その母は白象がお腹の中に入った夢を見て妊娠を知ったと言われていますが、白象は東南アジアでは神聖視される動物です。夏の季語である枇杷や草花が描かれた、その濃密な描写はまさに現代の九谷焼です。

谷敷正人氏の《鷺の壷》は、日本の田舎を旅すると、よく鷺の姿を見かけますが、そんな鷺に盛り花を取り合わせた新鮮な図柄です。

?田幸央氏の《金襴手彩色鉢》は、何層にも上絵を塗り重ねて生まれるモダンな意匠で、草木をイメージしたグリーンと、水をイメージしたブルーによって、自然のサイクルの不思議を表現しています。

造形で表現する人、文様で表現する人、技法は様々ですが、各々の作家が「四季、春夏秋冬」をイメージした作品が出品されます。

なかには、色や線といった抽象的な方法で表現する人もいます。

それぞれの「四季、春夏秋冬」をお楽しみください。

2022
10.22-11.6
北海道陶芸の変遷vol.2―現代陶芸の今―

北海道陶芸の変遷vol.2―現代陶芸の今―

北海道札幌芸術の森美術館
北海道陶芸協会が主催する「北海道陶芸展」が50周年、「北海道シニア陶芸展」が40周年と節目の回を迎えることとなりました。

本展覧会では、過去50年にわたり出展をしてきた両展会員・会友の作品と共にその足跡を辿ります。
合わせて国内外で活躍している全国の陶芸家の作品や、茶の空間を設えた「茶と陶」の関わりを展示し、北海道における陶芸の変遷の一端に触れて頂ける内容となっております。

2022
9.28-10.4
牟田陽日展「酔の器」

牟田陽日展「酔の器」

大阪府大丸心斎橋店 Artglorieux GALLERY OF OSAKA
大丸心斎橋店 Artglorieux GALLERY OF OSAKA(アールグロリュー ギャラリー オブ オーサカ)では、牟田陽日展「酔の器」を開催いたします。
約4年ぶりとなります本展では、酒器をメインとした新作を中心に展観いたします。

「酔の器」によせて
酒器とは最も作るに楽しい器です。
ぐい吞みは手のひらの中に、ありとあらゆる表現を呑みこめる、小さくても懐の大きな器物なのです。
鮮やかな色彩も、渋い土味も、静かな濃淡も、めでたい図案も、千差万別の美しさや面白さが器の中に現れ、それをおおらかな喜びを持って享受する、そのような酒器とそれをとりまく世界が好きです。
種々の色絵磁器、ひと時の酒宴に招かれたような気持でご覧いただければ幸いです。

2022
3.10-3.13
Art Fair Tokyo 2022   東京国際フォーラム GALLERY KOGURE

Art Fair Tokyo 2022 東京国際フォーラム GALLERY KOGURE

東京都東京国際フォーラム GALLERY KOGURE
アートフェア東京は、古美術・工芸、日本画・近代美術・現代アートまで、幅広い作品のアートが展示されるフェアとして、2005年から開催している、日本最大級の国際的アートフェアです。過去からつながるアートの文脈を示しながら東洋と西洋、今と昔をつなぎ、多様なジャンルから成り立つ日本のアートシーンを世界に向けて発信しています。



チケット

前売券4000円/予約当日券5000円(税込)



3月10日(木)は招待制となります。

2022
3.2-3.7
「絵の器」

「絵の器」

東京都日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊
このたび、日本橋三越本店では4回目となる牟田陽日の展覧会を開催いたします。

九谷焼の伝統技法による絵付けを駆使し、細緻にして鮮烈な世界を展開する。

近年では、陶芸にとどまらない表現方法の作品を発表するなど、表現の幅を広げ、進化し続ています。本展では、器の中で繰り広げられる優美な世界を一堂に展覧いたします。

ぜひ、ご高覧くださいますよう、ご案内申しあげます。



このたび、「牟田陽日展 「絵の器」出品作品につきましては、誠に勝手ながら抽選販売とさせていただきます。

抽選販売方法の詳細は「詳細はこちら」からご覧ください。

2021
11.26-11.28
Sukimono | 気ままに、自由に、工芸品とめぐりあうサイト

KOGEI Art Fair Kanazawa 2021

石川県 ハイアット セントリック 金沢 5階6階(受付2階)
国内唯一、工芸に特化したアートフェア。国内の29ギャラリーが集結。

KOGEI Art Fair Kanazawaは、工芸の新しい美意識や価値観を「KOGEI」として世界に発信する、国内唯一の工芸に特化したアートフェアです。世界有数の工芸都市・金沢に29ギャラリーが集結し、新進気鋭の若手から世界で活躍するアーティストまで約140名の作品を展示販売します。人生を豊かにする、工芸との出会いをお楽しみください。


The only art fair in Japan that specializes in crafts. 29 galleries from Japan will exhibit.

KOGEI Art Fair Kanazawa is the only art fair specializing in kogei in Japan, providing a platform to showcase new kogei aesthetics and values to an international audience. 29 galleries will gather in the world-leading city of crafts, Kanazawa, to exhibit and sell the works of approximately 140 both internationally renowned and up-and-coming artists. Please join us to enjoy this unique experience which will inspire your life.