ジャンルレス工芸展 Genreless kōgei
近年、新しい文脈で工芸が評価されています。近代に入り西洋美術の概念が導入され、絵画や彫刻と異なるとみなされた表現が工芸と命名され分離されてから、その分野の作家たちは工芸について自問自答しながら新しい表現を目指して制作を続けてきました。
並行して評論家も工芸の在り方について研究を重ねてきましたが、交通網やインターネットの普及により、これまでの美術や工芸の概念が揺らぎ始めています。実際、最近では美術や工芸といったジャンルにこだわらずに、工芸素材と技術を用いて自身の表現を追求するという姿勢の作家が増えてきました。そして時を同じくして、専門外の評論家が注目し紹介することで、工芸作品の露出が高まっていきました。
本展は、東京国立近代美術館が所蔵する国内外の優れた工芸・デザイン作品を中心に、あえて工芸と括らずに新しい視点でご紹介する展覧会です。器からオブジェまで形状はさまざまですが、鑑賞者はジャンルを気にすることなく、工芸素材とそれを活かす卓越した技術を用いた幅広い表現に触れることができるでしょう。
Artist
- 牟田 陽日
- 青木千絵、池田晃将、見附正康
Detail
- 会場
- 国立工芸館
- 会場住所
- 石川県金沢市出羽町3-2
- 会期
- 2022年9月16日 〜 2022年12月4日
- 時間
- 午前9時30分-午後5時30分 休館日:月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、 9月20日、10月11日
- 詳細
- https://www.momat.go.jp/cg/exhibition/genreless-kogei/