竹岡 健輔
竹岡 健輔 TAKEOKA Kensuke
主に手がける作品:オブジェ、花期、器、壁面作品など

私は小さい頃から編んだものにぬくもりやあたたかみを感じていた。
そして構造的な面白さに惹かれていた。
透過性や流動性のある新しいガラスという素材を用いた表現を試みている。

ガラスはやわらかさとかたさの間で形態を変化させる。熱を帯びるとやわらかく動き出し、冷めるとその動きを留めてかたくなる。私はこの素材における二面性の対比や変容していく過程に興味を持ち、作品を制作している。

私の作品は編み込まれた、ガラスの線による構造体である。
編組構造は電気炉を用いたキルンワークによってつくられ、整然とした一枚のシートとなる。

Transitionシリーズは二枚の編みのシートを吹いたガラスに貼り合わせ、熱を加えながら少しずつ息を吹き込む。作品が徐々に膨らむにつれ線は新たな表情を見せ、編組構造はフォルムとともにダイナミックになっていく。

おりなすシリーズはキルンワークのサギングという技法を用いて制作した作品であり、ガラスの自重による造形を試みた。

私は小さい頃から編んだものにぬくもりやあたたかみを感じていた。
そして構造的な面白さに惹かれていた。
透過性や流動性のある新しいガラスという素材を用いた表現を試みている。

ガラスはやわらかさとかたさの間で形態を変化させる。熱を帯びるとやわらかく動き出し、冷めるとその動きを留めてかたくなる。私はこの素材における二面性の対比や変容していく過程に興味を持ち、作品を制作している。

私の作品は編み込まれた、ガラスの線による構造体である。
編組構造は電気炉を用いたキルンワークによってつくられ、整然とした一枚のシートとなる。

Transitionシリーズは二枚の編みのシートを吹いたガラスに貼り合わせ、熱を加えながら少しずつ息を吹き込む。作品が徐々に膨らむにつれ線は新たな表情を見せ、編組構造はフォルムとともにダイナミックになっていく。

おりなすシリーズはキルンワークのサギングという技法を用いて制作した作品であり、ガラスの自重による造形を試みた。

Career

1996 神奈川県⽣まれ
2019 多摩美術⼤学美術学部⼯芸学科ガラスプログラム 卒業
2021 富⼭市⽴富⼭ガラス造形研究所研究科 修了

活動/展覧会

2018 個展/⽵岡健輔ガラス作品展(ギャラリー元町 横浜)
2020 ⽵岡健輔展・Handiwork(⽇本橋⾼島屋S.C. アートアベニュー 東京)
2020 グループ展「みつならび」オリエアート・ギャラリー
2021 Glass Art Society Virtual 2021 公開制作
2021 個展/⽵岡健輔展(ArtShop ⽉映 ⾦沢)
2021 炎芸術「ガラス⼯芸家100⼈ 現代⽇本の精鋭たち」掲載
2021 第5 回ファースト・パトロネージュ・プログラム2021
2021 富⼭ガラス造形研究所創⽴30周年記念展 未来へのかたち(富⼭市ガラス美術館 富⼭)
2021 国際ガラス展・漆展「特別展」/「国際ガラス展・⾦沢」受賞作家作品展(しいのき迎賓館 ⽯川)
2021 KOGEI Art Fair Kanazawa 2021(Hyatt Centric Kanazawa ⾦沢)(‘22)
2022 第2 回⾦沢⼯芸さんぽ2(阪急梅⽥)(‘23)
2022 Art Fair Tokyo 2022(東京国際フォーラム)
2022 Museum of Glass Visiting Artist Residency(America Tacoma)
2022 ジャンルレス工芸展(国立工芸館 金沢)
2023 アナザーワールド:不思議でリアルな世界(富山市ガラス美術館 富山)
2023 吹きガラス 妙なる形、技の妙(サントリー美術館 東京)

受賞

2019 国際ガラス展・⾦沢2019 銀賞
2019 越中アートフェスタ2019 ⽴体部⾨ 奨励賞
2021 第43 回⽇本新⼯芸展 第4 回学⽣選抜展 ニューカラー写真印刷賞
2021 Glass Art Society Virtual 2021 Student Exhibition 1st PLACE

⼊選

2018 第14 回 ʻ18 ⽇本のガラス展
2019 第58 回⽇本クラフト展
2020 第8回現代ガラス展in ⼭陽⼩野⽥
2020 国際⼯芸アワードとやま2020
2021 ⼯芸都市⾼岡2021 クラフト展
2022 国際ガラス展・金沢2022
2022 第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ
2022 New Glass Review42

収蔵

2020 ⽯川県能登島ガラス美術館
2022 富山市ガラス美術館
2022 Museum of Glass,Tacoma

Artworks

Exhibitions

2023
4.22-6.25
吹きガラス 妙なるかたち、技の妙

吹きガラス 妙なるかたち、技の妙

東京都サントリー美術館
吹きガラスは、ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る技法です。直接手で触れることなく、ガラスの温度や状態を見定めながらスピーディに器を形づくる吹きガラスは、ガラスという素材の性質を活かした、まさにガラスならではの技法といえます。

紀元前1世紀に遡る吹きガラスの登場によって、ガラス容器の生産・流通が大きく変化しただけでなく、ガラスならではの〈かたち〉が開花しました。本展覧会では、そのような吹きガラスならではの表現を生み出した作り手の〈技〉に注目しながら、古今東西の特色ある吹きガラス作品をご覧いただきます。

あわせて、現代のガラス作家や研究者とコラボレーションした研究成果をご紹介し、かつての名もなき吹きガラス職人たちの創意工夫に迫ります。
作り手目線で作品を味わいながら、吹きガラスの魅力を再発見していただけますと幸いです。

2023
3.4-6.18
アナザーワールド:不思議でリアルな世界

アナザーワールド:不思議でリアルな世界

富山県富山市ガラス美術館 2・3階 展示室1-3
もうひとつの世界・アナザーワールドは、時を超えて多くの人々を魅了し続けるテーマです。人は潜在的に、普段の生活では味わうことのできないものに思いを馳せ、想像を掻き立てられます。その「普通ではない」何か、目には見えない何かへの憧れや好奇心は、さまざまな世界を創り出し、見る者の胸を躍らせて来ました。

私たちの生きる今現在、未知のウイルスの脅威や、社会、経済の大きな変動によって、重い抑圧や閉塞感が生まれています。そうした状況では、日常的に意識しているものだけでなく、認識の外にあったものを見つめ、向き合うための想像力と柔軟さが、先の見えない不安を乗り越えていくための大きな力となります。

本展覧会は、まさに現在(いま)を生きる7名の作家によるガラス作品約70件を、「アナザーワールド」としてご紹介するものです。見えるものと見えないもの、見慣れたものと見慣れないもの、内側と外側、夢と覚醒。本展作品に見るこうした相反する要素は、ガラスという、二面性をもつ素材だからこそ表現できるものではないでしょうか。これらの作品は、私たちのいる世界のもうひとつの姿を見せてくれるでしょう。現実と地続きにある「不思議でリアルな世界」との出会いを、どうぞお楽しみください。