About
器の表面には硫化着色を施し、鏨を使用して過密な棘の群を目立てることで器に対する思いや、考えに至る過程、時間の流れを表現しています。
本来ものをおさめるという器の機能とは裏腹に視覚的・感触的に危険性を連想させられる形を表現し器の機能と鑑賞という要素に差異をおこさせ本来の在り方を再認識してもらう契機となることを目的とし制作した。
棘を打ち込む方向を変えることにより、光の入り方に違いを出している。
また器の形は棘を打ち込む過程で自然と反り返ったもので、経験からどのように反り返るかを考え制作したものである。
器全体に棘を目立てることで、器の用途性を拒絶した作品となっている。
Artist
岩本 紀羽
IWAMOTO Kotoha
機能と鑑賞をテーマに、金属ならではの表現方法を用いて制作しております。
また、その過程で習得した技術から日常の中で使用できるアイテムを通販にて販売しております。
Official Site
KOTOHA IWAMOTO
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