間瀨 春日
間瀨 春日 MASE Haruhi

金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科 漆・木工コース卒業。
現在は京都を拠点に制作活動を行う。
おもな作品は乾漆技法を用い、傍に漆器ブランド「KISSAKO」での制作や金継ぎなどの修復業にも取り組んでいる。

金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科 漆・木工コース卒業。
現在は京都を拠点に制作活動を行う。
おもな作品は乾漆技法を用い、傍に漆器ブランド「KISSAKO」での制作や金継ぎなどの修復業にも取り組んでいる。

Artworks

Exhibitions

2025
4.19-5.11
間瀬春日「方丈のまどを開く」

間瀬春日「方丈のまどを開く」

東京都VALLOON STUDIO SHIBUYA
「方丈」とは、一辺が一丈(約3メートル)の正方形を指し、同寸法の小さな室内空間を表す言葉です。鴨長明の『方丈記』では、彼が晩年を過ごした簡素な庵を指し、仏典『維摩経』においては、狭い室内に無数の菩薩や修行者を招き入れる場面が描かれています。このように、「方丈」は限られた空間でありながら、広がりや可能性を秘めたものという考えが示されています。

今回の個展で発表する作品群は、私がほぼ方丈と同寸法の四畳半ほどの作業場で制作したものです。私はこの小さな部屋の中で思考を巡らせ、手を動かしながら、漆という素材と向き合ってきました。 展示される作品には、主に波や山といった自然のモチーフ、そして自身の身体を題材にしたものが並びます。

かつて人々は、手に入れることのできない山や川、海といった自然を、襖絵や掛け軸、工芸品に写し取り、室内に取り込んできました。今回の作品もまた、小さな波のパネルなどを通じて、自然の広がりを限られた空間の中に映し出しています。一方で、制作という静かな時間の中で生まれた作品には、内観の感覚も宿り、この内省的な視点は、やがて自身の身体をモチーフとした作品へとつながっています。

本展のタイトル「方丈のまどを開く」は、こうした内なる制作の場から、展示を通じて他者と交わる場へと移行することを示しています。作品は小さな部屋の中で生まれましたが、展示という「まど」を開くことで、新たな視点や解釈が加わり、外の世界との対話が生まれます。その空気を会場で感じていただければ幸いです。

2024
8.17-10.20
「藝大アートプラザ・アートアワード受賞者招待展〜藝大の星〜」

「藝大アートプラザ・アートアワード受賞者招待展〜藝大の星〜」

東京都上野・藝大アートプラザ
小学館と東京藝術大学の協働事業である、東京藝術大学美術学部構内(台東区・上野)のギャラリー「藝大アートプラザ(https://artplaza.geidai.ac.jp/ )」にて、2024年8月17日(土)より企画展「藝大アートプラザ・アートアワード受賞者招待展〜藝大の星〜」を開催。本展では約30名の藝大関連アーティストによる作品を展示販売します。入場は無料、原則撮影OK。お子様連れも歓迎です。

2024
3.29-4.14
「Life with Art展 Part 3」

「Life with Art展 Part 3」

東京都アートルーム企画室
アートルーム企画室を開設して早くも3年目を迎えました。
2022年に最初の展覧会として開催して以降、毎年開催している「Life with Art」展の第3弾を今年も3/29から開催いたします。

今回の参加作家は3名です。
鋳造、漆、そしてメディアアート。
今回も表現手法はそれぞれですが、魅力的な若手作家にご参加いただくことができました。
ホームページご参照のうえ、ぜひ広尾まで遊びにいらしてください。

2024
1.27-3.17
「藝大アートプラザ・アートアワード受賞者展」

「藝大アートプラザ・アートアワード受賞者展」

東京都藝大アートプラザ
藝大アートプラザが年に一度開催している、藝大の学生を対象としたアートコンペティション「藝大アートプラザ・アートアワード」(旧「藝大アートプラザ大賞」)。
今年は新たな取り組みとして、大賞、準大賞のほか「小学館賞」ならびに「JR東日本賞」を新設するとともに、デジタルアート部門を創設しました。
東京藝術大学上野キャンパス内では、美術作品部門(平面・立体)部門の入賞作品が一堂に介します。年に一度の藝大アートプラザの祭りをお楽しみください。

2022
6.1-6.26
間瀬春日 ことなるもの 展

間瀬春日 ことなるもの 展

石川県ArtShop月映
漆の造形を制作している間瀬さんは、金沢美大の卒業展示に、迫力ある魚のような大きな水中生物を展示しました。
壁の水面を泳いでいるように躍動的でした。その後、水中の生物をモチーフにした小さな壁作品にも発展させています。
間瀬さんの作品は形の曲線が美しいなぁといつも感じます。それは、水の流れのように私には見えます。

働きながら時間をつくって制作をつづけています、美しい曲線と秘めたエネルギーも感じていただければと思います。