鵜飼 康平
鵜飼 康平 UKAI Kohei
主に手がける作品:漆

漆は木の樹液で、木の傷口を塞いで守る役割を果たします。

その性質を利用して、古くから天然の接着剤や塗料として、日本では主に箱やお椀などの器物に用いられてきました。



私はこの漆という素材を造形表現に用い、制作を行ってきました。木や繊維、金属など様々な素材が支持体として用いられる中で、木を選択しています。木と漆のシンプルな関係性や、また、木を彫って形づくることで手の痕跡を残すことが出来る点が、木を用いている理由です。



それ自体では決まった形をもたない漆が、木と合わさることで形を得て、また、木は漆に包まれ、守られます。作品制作においても、これらの素材の関係性に着目しています。



漆を塗る度に表情を変え、木が包み込まれていく様子に心地よさを覚えます。また、漆を塗る・研ぐという単純な行為の繰り返しの中で、自分でも意図しない形態が現れます。偶然性を拾いながら、意識と無意識のあいだを行き来するような感覚があります。私はこのことに人間らしさを感じています。



​直感的・体感的に人の心を満たす作品を制作したいと考えています。​

Official Site UKAI Kohei

漆は木の樹液で、木の傷口を塞いで守る役割を果たします。

その性質を利用して、古くから天然の接着剤や塗料として、日本では主に箱やお椀などの器物に用いられてきました。



私はこの漆という素材を造形表現に用い、制作を行ってきました。木や繊維、金属など様々な素材が支持体として用いられる中で、木を選択しています。木と漆のシンプルな関係性や、また、木を彫って形づくることで手の痕跡を残すことが出来る点が、木を用いている理由です。



それ自体では決まった形をもたない漆が、木と合わさることで形を得て、また、木は漆に包まれ、守られます。作品制作においても、これらの素材の関係性に着目しています。



漆を塗る度に表情を変え、木が包み込まれていく様子に心地よさを覚えます。また、漆を塗る・研ぐという単純な行為の繰り返しの中で、自分でも意図しない形態が現れます。偶然性を拾いながら、意識と無意識のあいだを行き来するような感覚があります。私はこのことに人間らしさを感じています。



​直感的・体感的に人の心を満たす作品を制作したいと考えています。​

Career

◉略歴

1993年 愛知県生まれ

2016年 金沢美術工芸大学 美術工芸学部 工芸科 卒業  

2018年 金沢美術工芸大学大学院 美術工芸研究科 工芸専攻 修了

2021年 金沢卯辰山工芸工房 修了

現在   金沢市にて制作


◉入選・受賞

​2014年 国際漆展・石川2014 入選('17,'20)

2016年 金沢美術工芸大学卒業制作展 学長賞  卒業制作大学買い上げ

2018年 金沢美術工芸大学修了制作展 審査員特別賞

2018年 日本漆工協会 漆工奨学賞

2019年 2019湖北国際漆芸三年展「大漆世界 器・象」入選

2019年 2019金沢・世界工芸コンペティション 入選

2021年 ロエベ財団クラフトプライズ2021 入選

2021年 国際工芸アワードとやま 入選


◉所蔵


金沢美術工芸大学/石川

湖北美術館/中国・武漢



​◉個展

2016年 GALLERY b. TOKYO/東京

2017年 作家特集 鵜飼康平展 Art Shop 月映/石川 ('21)

2021年 「Merge」hpgrp GALLERY TOKYO/東京


◉グループ展

2018年 「Three Sculptors」 hpgrp GALLERY TOKYO/東京

2018年 坂の上のArt展 料亭仁志川/石川

2018年 金沢・漆の物語NEXT 松坂屋名古屋店/愛知

​2019年 漆表現の現在vol.2 日本橋高島屋美術画廊X/東京

2019年 みらいを創るArt展 EIZO株式会社/石川

2019年 しろ[素]きかたち 素材からアートへ Gallery Land's End/兵庫

​2019年 FORM  石川国際交流サロン/石川

2020年 現代漆芸2020 金沢市立安江金箔工芸館/石川

2021年 “CraftsDialogue” The Gallery by SOIL/香港 
2022年 ""MONOZUKURI - die Herstellung von Dingen""  Bayerische Kunstgewerbeverein /ドイツ・ミュンヘン

2022年 ""The Imperceptible Revealed"" A. Iynedjian Fine Art / スイス・ヴェルビエ

2022年 GO FOR KOGEI 特別展「つくる-土地、くらし、祈りが織りなすもの-」那谷寺/石川


2018-2021 Kanazawa Utatuyama Craft Studio,Japan

2018 M.F.A.Kanazawa College of Art

2016 B.F.A.Kanazawa College of Art

1993 Born in Aichi,Japan


◉Solo Exhibition


2021 「Merge」hpgrp GALLERY TOKYO

2017 Art Shop Tsukibae/Kanazawa,Ishikawa ('21)

2016 GALLERY b. TOKYO/Kyobashi,Tokyo



◉Selected Exhibition


2022 GO FOR KOGEI ""The Act of Making: Intersections of Region, Lifestyle, and Faith"" Natadera Temple,Ishikawa,Japan

2022 ""The Imperceptible Revealed"" A. Iynedjian Fine Art,Switzerland

2022 "MONOZUKURI - die Herstellung von Dingen” Bayerischer Kunstgewerbeverein Munich,Germany

2021 ""Crafts Dialogue"" The Gallery by Soil,Hong Kong

2020 ""Modern Lacquer Art"" Yasue Gold Leaf Museum,Kanazawa,Japan

2019 「Expressions by URUSHI in Present Days vol.2」 Gallery X, Nihonbashi Takashimaya,Tokyo

2018 「Three Sculptors」 hpgrp GALLERY TOKYO


◉Awards

2021 Finalist, International KOGEI Award in TOYAMA

​2021 Finalist,LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2021

2019 Finalist,2019 KOGEI World Competition in Kanazawa

2019 Finalist,2019 Hubei International Triennial of Lacquer Art""World of Lacquer Vessel&Form""

2018 Award of Encouragement of the Japanese Lacquer Institution

2018 Special July Awards,Kanazawa College of Art Graduation Exhibition

2017 Finalist,The Ishikawa International Urushi Exhibition 2017

2014 Finalist,The Ishikawa International Urushi Exhibition 2014

​◉Public Collection


Kanazawa College of Art,Ishikawa,Japan

Hubei Museum of Art,Wuhan,China

Artworks

Exhibitions

2023
12.1-12.3
KOGEI ART FAIR 2023

KOGEI ART FAIR 2023

石川県ハイアットセントリック金沢2-5-6F
国内唯一の工芸に特化したアートフェア 
いま手にいれるべき工芸がここに

KOGEI Art Fair Kanazawaは工芸の新しい美意識や価値観を世界に発信する国内唯一の工芸に特化したアートフェアです。過去最多となる40ギャラリーが集結し気鋭の若手から世界で活躍するアーティストの作品が展示販売されます。

Japan’s only Art Fair dedicated to crafts
Kogei for you, here, and now

KOGEI Art Fair Kanazawa is Japan’s only art fair dedicated to crafts, providing a platform to showcase new kogei(crafts) aesthetics and values to an international audience. 40 galleries will gather in Kanazawa to exhibit the works of both internationally renowned and up-and-coming artists.