累々たる輪

大坪 直哉
OTSUBO Naoya

Details

作品ID:813
漆・木工 置く インテリア

About

人の出会い・縁は輪のように巡り、積み重なりながら繋がってゆくもの。
その不思議さ、美しさを表現しています。

それぞれの輪を陰と陽(鳥・雲・蝶・偶数奇数)で表し、輪を連結させる事によって人と人の繋がりは巡りながら永久に続いていく、という願いを込めています。

木地は能登ヒバの曲げ輪で、伝統的な本堅地技法で下地を施しました。

地模様の紗綾紋は金の研ぎ出し蒔絵、白蝶貝の厚貝から鳥・雲・蝶を削り出し、象嵌してあります。

伝統的な漆の食器でもなく、飾っておくだけのオブジェでもなく、触れて漆の質感を肌で感じながら様々な飾り方を楽しめる「触れるオブジェ」として制作しました。

※専用の展示台が付属します

Artist

大坪 直哉 OTSUBO Naoya
大坪 直哉

青森に生まれる。金沢漆器の硯箱に一目惚れし、金沢学院大学美術工芸学科漆芸専攻に入学。重要無形文化財保持者の前史雄氏、市島桜魚氏に漆芸技術の基本を学び、卒業後、輪島漆芸技術研修所に於いて重要無形文化財保持者の講師陣より更に高度な木地制作・髹漆技術を教わる。
漆器の制作を通して先人の知恵や考えを体得したいと考え、出来るだけ機械を使わず木地から塗り、加飾までを行う。

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